パワハラ恫喝明石

明石・神戸・東播からパワハラ・恫喝をなくそう

そのためには、明石市長のパワハラ・恫喝の検証が必要です。

職場のパワーハラスメント の予防・解決に向け た提言(2012/3/15)

2012年3月15日
職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議

1 .はじめに~ 組織で働くすべての人たちへ ~(問題の存在)
 いま、 職場で傷つけられている人がいる。 暴力、 暴言、 脅迫や仲間外 しといったいじめ 行為が行われ、こうした問題に悩む 職場が 増えてい る。
ま た、 どの職場でも 日常的に行われ てい る指導や注意などの 業務上のやり取り が、 たとえ 悪意がなくとも 適正な範囲を超えると、時として相手 を深く傷つけてしまう場合がある。
 こうした行為は 、 なくしていくべき「職場のパワーハラスメント」に当たる 。職場のパワーハラスメント は、 上司から部下だけでなく 、同僚間や部下から上司にも行われる 。つまり、 働く人の誰もが 当事者となり得る ものであ ることから、いま、 組織で働くすべての人たち がこのことを 意識 する よう求めたい。

2 .職場のパワーハラスメントをなくそう (問題に取り組む 意義)
 職場のパワーハラスメントは、相手の尊厳や人格を傷つける 許されない行為である とともに、職場環境を悪化させる ものである。
 こうした問題を放置 すれば、人は仕事への意欲や自信を失い、時には、心身の健康や命すら危険にさらされる場合があ り、職場のパワーハラスメントはなくしていかなければならない 。

 また、 数多くの人たちが組織で働く現在 、職場のパワーハラスメントをなくすことは、組織の活力につながるだけでなく、国民の幸せにとっても重要な課題である。

3 .職場のパワーハラスメントをなくすために( 予防・解決に向けた 取組)
(1)企業や労働組合、そして一人ひとりの 取組
 職場のパワーハラスメントをなくしていくため に、企業や労働組合は、職場のパワーハラスメント の概念・行為類型(別紙参照)や、ワーキング・グループ報告 が 示した 取組例を参考に取り組んでいくとともに、 組織 の取組が形だけのもの にならないよう、 職場の 一人ひとり にも 、それぞれ の立場から取り組 むことを求めたい 。

(2)それぞれの立場から取り組んでいただきたいこと
○トップマネジメントへの期待 :組織のトップマネジメント の立場にある方に は、職場のパワーハラスメントは 組織の活力を 削ぐものであ ることを意識し、 こうした問題が生じない 組織文化を育て ていくことを求めたい。
 そのためには、 自らが範を示しながら、 その姿勢 を 明確 に示すなどの取組を行う べきである。
○上司への期待 :上司の立場にある方 には、自らがパワーハラスメントをしないことはもちろん、部下にもさせない ように職場 を管理する ことを求めたい。ただし、上司には、自ら の権限を発揮し、 職場をまとめ 、人材を育成していく役割があり、必要な指導 を適正に行うこと まで ためら ってはならない。
 また、職場でパワーハラスメントが起こってしまった場合 には、その解決に取り組むべき である 。
○職場の一人ひとりへの期待 :人格尊重、コミュニケーション、互いの支え合い
・人格尊重:職場のパワーハラスメント対策の本質は、職場の一人ひとりが 、自分も相手も、等しく、 不当に傷つけ られてはならない尊厳や人格を持った存在であることを認識し た上で 、それぞれの価値観、立場、能力などといった違いを 認めて 、互いを受け止め、その人格を尊重し合うことにある。
・コミュニケーション:互いの人格の尊重は、上司 と部下や同僚の間で、理解し協力し合う適切なコミュニケーションを形成する努力を通じて実現できる ものである 。
 そのため 、職場のパワーハラスメント対策は、 コミュニケーションを抑制するものであってはならない。
 職場の一人ひとりが 、こうしたコミュニケーションを 適切に、そし て積極的に行う ことがパワーハラスメントの予防につながる。
 例えば 、 上司は、 指導や注意は「事柄」を中心に行い 「人格」攻撃に陥らないようにする 。部下は、 仕事の進め方 をめぐって疑問や戸惑いを感じることがあれば そうした気持ちを適切に伝える 。それら の必要な心構えを 身につけることを期待 したい。
・互いの支え合い :職場の一人ひとりが、 職場のパワーハラスメントを見過ごさずに 向き合い、こうした行為 を受けた人を孤立させずに声 をかけ合うなど 、互いに 支え合うことが重要である。

(3)政府や関係団体に期待すること
国や労使の団体は 、 当会議 の提言 及びワーキング・グループ報告を周知し 、 広く対策が行われるよう支援 することを期待する 。

4.おわりに
 この提言は、 職場 からパワーハラスメントをなくし、働く人の尊厳や人格が大切にされる社会 を創って いくための第一歩である 。
 この提言をもとに、 組織は対策に取り組むとともに、 そこで働く一人ひとり は自分たちの 職場を見つめ直し、互いに話し合うこと からはじめることを期待する 。

◯報告概要 
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000021hkd-att/2r985200000234vq.pdf